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休日日記 2026.08.01 [前編]

2026.08.01 | スタッフ雑記

 

今日は、楽しみにしていた予定がふたつ。

南生駒にあるゲストハウス「natomi宿」でランチをすること。
そして、初めて美術教室へ行くこと。

ワクワクしながら身支度を済ませ、意気揚々と家を出た。

道中、花屋さんへ立ち寄り、ブーケをふたつ選んだ。

natomi宿には、色鮮やかで小さなお花がぎゅっと詰まったブーケを。
小分けにして、宿のいろいろな場所に飾ってもらえるように。

美術教室にはひまわりのブーケを。
先生がデッサンで植物を描かれていたことや、
アイコンの黄色いイメージから選んだ。

南生駒駅に降り立つと、何度も訪れた場所ではないのに不思議と
「帰ってきた」という気持ちになった。

natomi宿の扉を開けると、店内は満席。
奈緒さんと美緒さんの顔が見えた瞬間、思わず頬がゆるんだ。

カウンターへ座ると、以前、周年イベントでお会いした常連さんの姿も。
ここへ来るたびに知っている顔が少しずつ増えていく。
それがなんだかうれしかった。

何組もの常連さんで店内はにぎわっていた。
みんなが顔見知りで、初めて来た人も
自然と輪の中へ溶け込んでいくような空気。
この宿には、そんなあたたかさが流れている。

ランチには、具だくさんのチキンカレーとチャイをいただいた。
チキンがごろっと入っていて、野菜もたっぷりで食べ応え満点。
さらっと食べられる軽やかさがとてもすきだ。

 

 

食後には、お客さんからいただいたという
「ついたちもち」をごちそうになった。

毎月一日に販売されるお餅で、
無事に過ごせた一ヶ月への感謝と、新しい月の無事を願う「朔日参り」に
合わせて作られているのだそう。

そんな貴重なお餅を、その場にいたみんなでいただいた。
そのとき、一緒にいた常連のマダムが、穏やかな笑顔でひとこと。

「ご相伴にあずかります。」

その美しい言葉遣いに、思わず心がときめいた。

私もいつか、こんなふうに自然と美しい言葉が出てくる
大人になりたいなと思った。

みんなで「おいしいね」「貴重だね」と話しながら、
甘い八朔粟餅(はっさくあわもち)を味わった。

 

 

natomi宿で流れるBGMは、いつもハンバート ハンバート。
その音楽が、この空間には驚くほどよく似合う。
ずっとここで過ごしていたいと思うほど
心地よくて、人のあたたかさや、何気ないやさしさに触れるたび、
胸の奥からじんわりと幸せが込み上げてくる。

幸せな時間を感じると、無性に涙が出てきそうになる。
今日もそんな日だった。

奈緒さんと美緒さんがいるから落ち着くのか。
この空間そのものが落ち着くのか。
どちらなんだろうと、ふと、そんなことを考えた。

常連さんたちが帰ったあと、少しだけ静かになった店内で、
お二人との時間をゆっくり楽しむ。

朝買ったブーケを手渡すと、お二人はすぐにフラワーベースを持ってきて、
早速飾ってくださった。

さらに、「いただきものなんだけど」と
塩キャラメルのジェラートまで出してくださった。

まるで、おばあちゃんの家へ遊びに行くと
次から次へと食べ物が出てくる、あの懐かしい感覚に似ていた。

気がつけば、natomi宿は私にとって、第二の家のような存在になっていた。
奈緒さんと美緒さんに出会えたことを、改めて幸せに思う昼下がりだった。

帰り際、美術教室の高岡先生へ届けるカレーを託された。

初めての美術教室に少し緊張していた私は、
そのカレーの温もりをお守りのように抱えながら、
美術教室へと向かった。

後編につづく

文 杉本 月

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